高齢者のむくみ

むくみの原因はいろいろありますが4、高齢者のむくみは加齢による機能低下が原因になることが多いです。

もともと足は重力に逆らって水分を戻さなければいけないためむくみやすいです。

足から心臓に水分を送り返すには、静脈や間質、皮膚の弾力や筋肉ポンプなどの働きがあります。これらは加齢により変形したり萎縮したりすることで

機能が低下し、重力に逆らって心臓に送り返すことが難しくなってきます。

高齢者はだんだんと歩かなくなったり座ってばかりいることが多くなってくるので、内臓が下がり静脈を圧迫してしまいます。また、股関節が屈曲しているため静脈が折り曲げられた状態になるためさらに流れが悪くなり、水分が心臓に戻りにくくなります。

 

対策としては、長時間の椅子の座りっぱなしは避けましょう。ベットの上で休息をとることも。

座位では、深呼吸や上肢の運動などで体幹を活性化させ、そのうえで下肢の運動を取り入れると良いでしょう。膝を伸ばしたり、足首を回してみたり・・・

自分で動けない方は、リンパドレナージュも効果的です!

 

むくみを放っておくと、だんだん悪化していき、脚の痛みや皮膚の損傷、感染を引き起こす原因になるので気をつけましょう。